「怖い」とのつきあい

文章を書くことは、とても怖いことだ。

外の世界に裸の自分を放り出すのと同じくらい怖い。

 

向こう見ずで、自信家の私が、何よりも大好きなことが、文章を書くことだった。

それなのに、今は言葉をうまく組み立てることができない。違和感がある。

 

感情を表に出すということを考えた時、どんな感じがするのか?

それに対する答えは、とても怖いという本能に近い何かだった。

文章を書くことはどんなに注意を払っていても、感情がにじみ出てしまうものだと思う。だから、とても怖い。

 

自分の人生はとても怖いものに囲まれているような感覚に襲われることがある。

だからきっと、怖い世界に私はいるのだと思う。そして、同時に、その恐怖や恐れは防衛本能なのだと感じている。

 

自分と世界、私と他人、子供と大人。ずっと悩んできた多くの物事は、明確な答えや切り開かれた明るいものとしてダイレクトに何かを与えてくれるような結果にはならなかった。でも、確かに今まで生きてきてよかったと思えるいろいろな出会いがあった。生きていて、よかった。

 

今、とても、元気がない。元気になるために、「怖い」とのつきあい方をちゃんと考えてみたいと思う。